昨晩まで5夜連続で、TBS系で「99年の愛 ジャパニーズアメリカン」というドラマが放送された。
関心をもって見させてもらったが、日系米人のたどった苦労の足跡をまざまざと見ることが出来た。
同じ日本人の血を引きながら、米国で差別と闘い、さらには日米戦争の動乱の中で翻弄されて生きて生きた、人々の苦難と、それを克服してきた物語である。
このドラマの中で、[大和魂]「日本は神の国」という言葉にひかれた。
アメリカで差別の中にありながらも、それを克服して行った日系米人を頑張らして行ったのが[大和魂]であった。日米戦争が始まって、日系人が収容所に送られながら、その二世たちが米軍に志願して出来た442部隊は、ヨーロッパ戦線で目覚ましい働きをした。とくに米国が誇ったテキサス大隊の救出作戦では、数多くの犠牲者を出しながら、その作戦を成功させ、その凱旋帰国の様子が全米に報道されるや、全米の日系米人に対する姿勢が大きく変わった。
彼らの強靭な精神力と忠誠の精神に多くの米国人が感銘を受けた。
「日本は神の国」というフレーズも気になった。「日本は神の国だから負けるはずがない]と信じていた人々が多くあったのも確かである。
ここで思えば、日本は建国以来、その精神性、神を貴ぶ精神を重要視してきた民族であることは確かである。そのように思う。
だのに日本はなぜ負けたのか?米国に定住した日系人にそのスピリットは生かされた。
日本と言う国はその建国以来どこの国よりその精神性、宗教性を重んじてきた国家であったことは確かであろう。それが日本人のスピリット、精神を生み出したし、多くの文化を創造してきた。明治の開国に際しても、欧米の植民地主義に飲み込まれることなく、独自の文化を守ってきた。戦後経済大国になったゆえんでもある。
ただ日本は島国で、他の国々に対する配慮や、異質な文明に対する理解、それは少し欠けていたのかもしれない。[神国日本]が、少し独りよがり、日本だけの神様のようになり、その同じ神が等しく他の国々の神でもあることを見失っていた時に、誤ってしまったのかもしれない。
そのあたりを反省しながら、日本は「神の国」という、精神性、宗教性の高さを誇る善良な民族国家を再び目指して行けば、精神文化大国になりうる役割と使命を、未来社会に築くことが出来るであろうと思う。
皆様いかが思われますか?
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